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What's New 婚活ブログ: 2021年1月アーカイブ
綾野剛さんと舘ひろしさん共演
親も兄弟もいない孤独な山本に手を差し伸べ「家族」という居場所を与えた柴咲。血縁関係は無いものの本当の父子のような絆で結ばれた二人。やがて血の繋がりのある家族を手にした山本であったが、ある事柄がきっかけで束の間の幸せが崩れ去っていく。
「家族」を求めて生きる主人公である山本の20年間を描いた映画「ヤクザと家族 The Family」ストレートすぎる題名に驚きましたが社会派の物語でした。
「仁義なき戦い」や「アウトレイジ」といった従来のこの手の映画は敵対する組織の抗争を中心に描いていましたが、「孤狼の血」では組織を追う刑事が描かれていました。そして今作では「家族」がテーマとなっており、そういった意味では「ゴッドファーザー」に近いのかもしれません。
暴対法により従来の反社が衰退していく中で、新たな悪の勢力がはびこるようになるといった問題や、SNSの拡散により起こる悲劇、社会から落ちこぼれてしまった人々の苦悩なども描かれたこの作品は、カメラワークにもこだわりを感じました。
主人公の山本を演じた綾野剛さんはリアリティのある素晴らしい演技で「こんなに演技が上手い俳優さんだったんだな」と改めて思いました。
「西部警察」、「危ない刑事」、「新宿鮫」など刑事役のイメージの強い舘ひろしさんは、今作では柴咲という反社の組長を存在感抜群に演じました。昨年惜しくも亡くなってしまった渡哲也さんを兄のように慕っていたという舘ひろしさんは、今作の演技で「渡さんならこうしただろうな」とどこかで意識して姿を追っていたそうです。
舘ひろしさんと綾野剛さんは今作で血縁関係のない疑似的な父子(家族)を演じていましたが、渡哲也さんのエピソードにも血縁関係のない疑似的な兄弟(家族)を感じました。
映画「新聞記者」で第43回日本アカデミー賞で主要3冠を獲得した藤井道人監督・脚本による今作には、ストーリー設定、カメラワークや色の使い方といった映像表現などに、とても現代的な新しさを感じ新鮮でした。フィルム・ノワール風の素晴らしい作品です。
「新聞記者」はまだ見ていないので近々見てみようと思います
「ゴッドファーザー〈最終章〉マイケル・コルレオーネの最期」
1980年代初頭に発覚した、イタリア政財界のバチカンを巻き込んでのマフィアとの癒着という実際のスキャンダルの中に、映画「ゴッドファーザー」シリーズの中心人物である、アル・パチーノ演じるマイケル・コルレオーネの晩年における苦悩を組み込んだストーリー展開となっている「ゴッドファーザーpart3」。
「ゴッドファーザーpart3」制作30周年を記念して、フランシス・フォード・コッポラ監督による「ゴッドファーザーpart3」の再編集版「ゴッドファーザー〈最終章〉マイケル・コルレオーネの最期」のブルーレイが、昨年末発売されたので早速購入して、年末年始にオリジナルと見比べながら鑑賞しました。
結論は、オープニングとエンディングの描き方が大きく異なっていましたが全体的なストーリーは同じで、どちらも良い作品だと感じました。
ヴィトー・コルレオーネ(マーロン・ブランド)は四男のマイケル・コルレオーネ(アル・パチーノ)には、マフィアという世界とは無縁の人生を歩ませることを望み、マイケル自身も父ヴィトーのことは尊敬しながらも、父と同じ人生を歩むことは拒んでいましたが、運命の悪戯によりコルレオーネ・ファミリーのドンに君臨したマイケル。
マイケルは、ファミリーを合法的な組織にするためにイタリア政財界やバチカンとコネクションを持ったものの、そこはマフィアの世界以上に不正が渦巻く世界だった・・・・・。
若き日のマイケルは父ヴィトーを銃撃した敵対する相手を暗殺した後、シチリアに逃亡し、そこで出会ったアポロニアと結婚しますが、敵の策略によるアルファロメオ6C2500に仕掛けられた爆薬によりアポロニアが爆死してしまうという悲劇を経験したことから「敵はいつも愛するものを狙ってくる」という教訓を得たマイケルは、長女メアリーと次期ドンの候補である亡き兄ソニーの息子ヴィンセントとの恋に反対します。しかし愛する長女メアリーに悲劇が訪れてしまうのです。
ファミリーを守るために望まない世界で戦ってきた晩年のマイケル・コルレオーネの苦悩を描いた今作。素晴らしい作品です。
ゴッドファーザー3部作はどれも甲乙付け難いくらい好きな作品なので、前2作と比べると世間的には「ゴッドファーザーpart3」の評価が低いのが不思議です。
NHKは、ほぼ毎年のように年末になるとなぜか「ゴッドファーザー」シリーズを放送しています。ブルーレイで何度も見ているのですが、放送されるとついつい見てしまい昨年末も見てしまいました。更には昨年12月27日に放送された「The Covers' Fes. 2020」では池田エライザさんがニーノ・ロータの「ゴッドファーザー 愛のテーマ」を披露しているのを偶然、見つけてしまいました。すごく良かったです。
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