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「355」

「355」という数字を目にすると、私はフェラーリ・F355を思い浮かべてしまいますが、この映画のタイトル「355」はアメリカ独立戦争時に活躍した実在の女性諜報員のコードネームから由来しているそうです。

世界中のあらゆるインフラや金融システムに侵入し攻撃可能なデジタル・デバイスが開発されたとの情報を各国の諜報機関が入手。もし、このデジタル・デバイスが国際テロ組織などの手に渡れば世界は大混乱に陥るのは間違いありません。それを阻止するために各国諜報機関の女性エリート諜報員達がデジタル・デバイス奪還のミッションに挑みます。

ライバル関係にある各国の諜報員達は当初、敵対関係にありましたが、「敵の敵は味方」という事から協力関係を結ぶこととなり世界平和のために国際テロ組織と戦うこととなります。

アメリカCIAの諜報員役は「ゼロ・ダークサーティ」のジェシカ・チャステイン

イギリスMI-6の諜報員役は「ブラック・パンサー」のルピタ・ニョンゴ

ドイツBNDの諜報員役は「イングロリアス・バスターズ」のダイアン・クルーガー

コロンビアの諜報組織に所属する心理学者役を演じたのは「オリエント急行殺人事件」のペネロペ・クルス

中国の諜報員役は「X-MEN:フューチャー&パスト」のファン・ビンビン

などの豪華女優陣が出演。

監督は「X-MEN:ダーク フェニックス」のサイモン・キンバーグ。

TVスポットCMを見る限りでは「チャーリーズ・エンジェル」のような軽いノリの映画かと思っていましたが、意外にもシリアスなトーンのスパイ映画で冷酷な描写もあり、良い意味で想像を裏切られました。

「ジェイソン・ボーン」シリーズのスタジオが手掛けているとの事で、緊迫感のある街中での追跡戦やキレのあるアクションなど「ジェイソン・ボーン」との共通点も多数見受けられました。

スパイ映画が好きな方は、ぜひ劇場へ足を運んでみてください。


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スパイスカレー

1月上旬。お正月の三が日も過ぎ、そろそろお節料理にも飽きてきてカレーが無性に食べたくなったので出かけたのは、前橋市荒牧町の「Restaurant & Bar FullHouse」さん。

お店の前に設置された「ソムリエがつくる お出汁&スパイス 創作カレー」と書かれた看板が目を引きます。
昼はオリジナルスパイスカレー、夜はBarとして営業されているようで店内のカウンター奥にはお酒のボトルがずらりと並んでいます。

早速メニューを見ると、かつて食べたことのない食材の組み合わせによるどれも魅力的な3種類のカレーがあり、一種がけ、二種がけ、三種がけから選べました。カレーの種類は定期的に変更になるようです。

注文したのは、「ズワイガニ出汁のムール&あさりのチキンキーマカレー」と「鯛出汁の旬野菜とチキンのココナッツカレー」

待つこと15分ほど。テーブルに運ばれてきた黒いお皿には、中央のターメリックライスの上に5種類の付け合わせが乗り、その両側には2種類のカレーがかけられており見た目の素晴らしさとカレーの香りが食欲を誘います。

どちらのカレーも、優しい味わいの中にスパイスと食材の出汁の風味がほのかにしていくらでも食べられそうな美味しいカレーです。

インドなどの本場の方が調理したガツンとした味わいのスパイスカレーも悪くありませんが、日本人の料理人の方が調理したスパイスカレーはとても繊細で奥深い味わいがありとても新鮮でした。

妻は、「枯れサバ出汁の二ボ醤油ポークキーマカレー」と、「ズワイガニ出汁のムール&あさりのチキンキーマカレー」の二種がけを注文したので、私にはない、「枯れサバ出汁の二ボ醤油ポークキーマカレー」を一口いただいてみると、ズワイガニや鯛の出汁と比較するとサバ出汁の風味は強めに感じましたが、これもとても美味しいカレーでした。

食後のコーヒーと一口デザートをいただきランチ終了です。

料理も美味しく、お店の方もとても感じの良い方でした。

デートにもおすすめのお店です。


「フレンチ・ディスパッチ」

フランスの架空の町で発刊されている「フレンチ・ディスパッチ」誌は国際政治、アート、美食などの記事で人気を博す架空の雑誌。

その編集長が急死し、遺言により「フレンチ・ディスパッチ」誌も廃刊することとなってしまいます。編集長(ビル・マーレイ)の追悼号でもある最終刊を制作するフレンチ・ディスパッチ誌 編集部の奮闘をコミカルに描いたストーリー展開となっています。

本作のウェス・アンダーソン監督の作品は、過去に「グランド・ブダペストホテル」を見たことがありますが、シュールでブラック的な要素を含んだ笑いを誘う想像できないストーリー展開、カラフルなのに色あせた色彩がノスタルジーを感じさせる色使いや独特な画面構図などで、とても印象深い作品でした。名優がたくさん出演していたことも思い出されます。

正式名称「フレンチ・ディスパッチ ザ・リバティ、カンザス・イヴニング・サン別冊」という長い題名の今作でも、これらの要素がふんだんに盛り込んであり、監督の独自性を感じる作品でした。

3つの物語で構成されたストーリーで、

1つ目はベニチオ・デルトロ演じる収監中の凶悪犯である天才画家、レア・セドゥ演じる看守、エイドリアン・ブロディ演じる画商、ティルダ・スウィントン演じる美術批評家などが出演。

2つ目はティモシー・シャラメ演じる学生運動活動家、フランシス・マクドーマンド演じる記者などが出演。

3つ目はマチュー・アマルリック演じる警察署長、スティーブ・パーク演じる警察署長お抱え料理人、ウィレム・デフォー演じる収監中の犯罪組織の会計係、ジェフリー・ライト演じる記者などが出演。

これらの出演者が個性的な物語に登場する癖が強いキャラクターを演じており、その他にも見覚えのある俳優が多数出演していました。

鑑賞後は、何となくほっこりとした気持ちになれる不思議な感覚の映画でした。


生搾りモンブラン

伊勢崎市で私用を済ませ、立ち寄ったのは伊勢崎市宮子町の「Aldewarth the cafe」さん。

シンプルでモノトーンな感じの、今風な内外装のお店です。

(建物の外観画像だけは、撮影するのを忘れたので、お店の公式サイトからお借りしました。)

平日の午後2時30分くらいでしたが店内はとても賑わっており、人気の程が伺えます。

しかし、イートインスペースには所々に仕切りが設置してあるので落ち着くことができ、コロナ対策にもなっていると思われます。

この日は、スイーツ系よりも食事系の物が食べたかったので、サクサク生地で食べ応えのあるミートパイと、スッキリとした飲みやすい味わいのアイスコーヒーをいただきました。

そして、妻が注文したのは「イチゴの生搾りモンブラン」とホットコーヒー。

生搾りモンブランという名の通り、作り置きではなく注文後、店員さんが丁寧に仕上げてくださいます。

美味しそうなビジュアルのイチゴが乗ったモンブランを半分に割ってみると、外側から順にイチゴクリーム、クリーム、メレンゲの順で構成されており、更にイチゴソースが溢れ出てきました。

「イチゴの生搾りモンブラン」は1月限定メニューのようで、月ごとに異なる食材を使用したクリームによるモンブランを味わうことができるようです。

この日は、定番と思われる「栗の生搾りモンブラン」も販売していました。

帰る前に、追加注文した「紅茶とオレンジのタルト」も美味しかったです。

店員さんもとても親切な「Aldewarth the cafe」さん。デートにもおすすめのお店です。


「ハウス・オブ・グッチ」

1995年、イタリアの老舗ブランド グッチの3代目社長マウリツィオが路上で何者かに銃殺され、その首謀者が妻であるパトリツィアであったという衝撃的な実際の事件を、1970年代から1990年代を舞台に、事件に至るまでの二人の関係とブランド創業家であるグッチ一族が骨肉の争いにより崩壊していく過程、更にはその後の新たな資本になってからのトム・フォードの起用によりブランドが復活を果たすまでを描いたリドリー・スコット監督による作品。

1997年のジャンニ・ヴェルサーチの事件は知っていましたが、グッチの事件はこの映画を見るまでは知りませんでした。

これまでにリドリー・スコット監督は、エイリアン、ブレードランナー、ブラック・レイン、グラディエーター、ハンニバル、悪の法則など数々の優れた作品を生み出し、そのジャンルはSF、アクション、スペクタクル、スリラーなど多岐にわたり、正に巨匠と呼ぶにふさわしい監督です。 

出演はパトリツィア役をレディー・ガガ、マウリツィオ役はアダム・ドライバー。グッチ家の人々としてアル・パチーノ(レディー・ガガと同じくイタリア系アメリカ人)、ジャレッド・レト(特殊メイクにより全く別人の容姿で出演)、ジェレミー・アイアンズ(ベン・アフレック版バットマンで執事アルフレッド役でした)。そして、現在グッチを保有しているフランスを本拠地とする企業「ケリング」の会長の妻であるサルマ・ハエックが、パトリツィアの専属占い師でありマウリツィオの事件にも関係がある役を演じているのは、監督が意図的にキャスティングしたのでしょうか?

音楽はブロンディ、デヴィッド・ボウイ、ジョージ・マイケルなどの曲、クルマはランボルギーニ・カウンタック、マセラティ・インディ、初代フィアット124スパイダー、ポルシェ924とおそらく第2世代911タルガ、アウトビアンキA112、アルファ ロメオ75と155のパトカーなど映画で描かれた年代のものが使用されていたので、衣装・装飾・小道具なども当時にこだわって制作されていると思われます。

それにしても、本作で描かれたグッチ家のスキャンダルは創業家による家族経営時代の事件であり、現在のグッチは全く別資本の会社なので関係ないと言えばそれまでですが、ブランドのイメージを考えると「よろしくない」と思われる内容の映画なので、これを許す寛容さはなんとなくイタリア的だと感じました。アラン・ドロン主演の古い伊仏合作フィルム・ノワール「ビッグ・ガン」ではマフィアがアルファ ロメオのディーラーを装って暗躍しているという設定でした。もちろんフィクションなのですが、この映画を見た時にも、イメージ的なことを考えると、アルファ ロメオの余りにもなおおらかさに驚きました。

「ハウス・オブ・グッチ」は夫婦間に亀裂が生じる過程が描かれた内容なので、デート向きではないと思われます。

しかし、とても見応えのある良いサスペンス映画でした


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