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What's New 2021年8月アーカイブ
「ザ・スーサイド・スクワッド "極"悪党、集結」
バットマンやスーパーマンに捕れられ終身刑を言い渡されているヴィラン達が減刑と引き換えに挑む、政府の極秘ミッションは、南米の独裁国家コルト・マルテスのスターフィッシュ計画と呼ばれる人類を脅威にさらす怪獣作戦の阻止。
後頭部に埋め込まれた爆弾により裏切れば即死、ミッションに失敗しても死亡という成功率0%の任務に望むのは、どう見ても強くなさそうですが、いざとなったら最強になる(今作でも真っ赤なドレスをまとい2丁拳銃で暴れまくり!)おなじみの「ハーレイ・クイン」、スーパーマンを半殺しにした過去を持つ男「ブラッドスポート」、平和のためなら暴力OKな「ピースメーカー」、ネズミを操る「ラットキャッチャー2」、水玉を発射して敵をチーズにしてしまう「ポルカドットマン」、なんとシルベスター・スタローンが声を担当している人間も食べてしまう鮫人間「キング・シャーク」、本編ではまったく活躍しないものの妙にインパクトがあったイタチ人間「ウィーゼル」など個性豊かな14人のヴィラン達。
「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー」のジェームズ・ガン監督がスタジオ側から「何をしても良いと」言われスタジオ側の介入が一切なく製作されたという「ザ・スーサイド・スクワッド "極"悪党、集結」は監督の感性が存分に発揮されたやりたい放題な作品で、R指定の過激なアクション、バイオレンスシーン満載ですが、グロテスクとコメディが融合しているため何故か笑えてしまう描写、主人公ともいえる14人のヴィラン達のほとんどが死んでしまうという展開、チープな感じのヒトデ型怪獣を登場させるなど、予算をかけているのにもかかわらずあえてB級映画風に演出しているセンス、有名なSF映画へのオマージュと思われるシーン、日頃スポットライトを浴びない人々への応援、トランプ時代のアメリカ・ファーストへの風刺といった政治的なメッセージなどが盛り込まれたエンターテイメントとなっていました。(政治的な側面においては現在懸念されているアメリカのアフガニスタン撤退を思い浮かべるような展開があり驚きました。)
出演は様々なジャンルの映画で活躍するマーゴット・ロビー、次期ジェームズ・ボンド候補との噂があったイドリス・エルバ、ワイルドスピード/ジェットブレイクにも出演しているジョン・シナ等々。
不謹慎ともいえる笑いや描写がたくさんありますが、最終的には感動作となっており、コロナ禍の停滞したムードを吹き飛ばすのに最適な作品です。デートにもおすすめの映画です。
「ワイルド・スピード/ジェットブレイク」
今作が9作目となる「ワイルド・スピード」シリーズ。過去作では車でスカイダイビングをしたり、戦車や原子力潜水艦とクルマとのバトルなど、想像を絶する見たことのないカーアクションを繰り広げてきましたが、最新作「ワイルド・スピード/ジェットブレイク」でもあり得ないだろうと思う相手とクルマがチェイスするなど、息つく暇もないカーアクションシーンの連続です。
アクション中心で強引と思われる展開がたくさんありますが、ストーリーもきっちりとあり、シリーズを通じて常に「仲間=ファミリー」という要素が貫かれており、それは主人公ドミニク(ヴィン・ディーゼル)の盟友ブライアン(故ポール・ウォーカー)の存在を感じさせる演出が今作でもなされているところにも表れています。(ポール・ウォーカーは第7作の製作途中で事故死してしまいましたが、物語上では登場はしないものの引退して妻と子供と共に幸せに暮らしているという設定になっています。)
嬉しいことに第3作「TOKYO DRIFT」以来の東京が舞台となるシーンがありますが、おそらくセットでの撮影と思われ(養老の月)と書かれた看板が目にとまりました。さらにはアンナ・サワイという日系の女優さんが出演し活躍をしていました。
出演はおなじみのメンバーを始め、前作に引き続き悪役としてサイバーテロリスト サイファー役で(シャーリーズ・セロン)が登場。デッカードの母親役マグダレーン(ヘレン・ミレン)は夜のロンドンでヤマハ製をルーツとするエンジンを搭載したイギリス車ノーブル M600によるカーアクションシーンを繰り広げていました。そして死んだと思われていたハン(サン・カン)が久しぶりに登場しますが、生きていた理由が明かされます。さらにクレジットには記されていない過去作に出演していたキャラクターの俳優が数人短時間ですが出現した際には、つい顔がほころんでしまいました。
そして気になるクルマはミッドシップに改造されたダッジ チャージャー、ゼロヨン2秒というロケットエンジンを積んだポンティアック フィエロ、ジャガーXE、日本車はつい最近残念ながら2022年に生産終了が伝えられた現行型ホンダ(アキュラ)NSX、現行型のトヨタ スープラ、モデルチェンジ前のトヨタ86、R34型のニッサン スカイラインGTーR、一瞬ですが跳ね馬や闘牛、ベントレー等々たくさんのクルマが登場していました。
「ビタビタに決まっているゴン攻め ??」なカーアクションの連続で鑑賞後は、お腹いっぱいになってしまいました。
デートにもおすすめの映画です。
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