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「ブラック・ウィドウ」
かつては、ロシアのスパイであり最強の暗殺者であったブラック・ウィドウことナターシャ・ロマノフ(スカーレット・ヨハンソン)。
彼女は何故アベンジャーズのメンバーとなり、そして「アベンジャーズ/エンドゲーム」においては何故あのような究極の選択をしたのか?その答えのヒントとなる彼女の謎に満ちた過去を描いた本作は、MCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)としては異色の正にスパイ映画と言っても過言ではない内容となっており、スパイ映画が大好きな私としては、かなり楽しめました。
明らかに、007やミッション:インポッシブルの要素が取り入れられ、それはキャスティングにもおよび、ダニエル・クレイグの妻であるレイチェル・ワイズや「007 慰めの報酬」に出演のオルガ・キュリレンコも出演しており、MCUの良い意味でのあざとさには脱帽してしまいました。
MCUの時系列的には「シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ」から「アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー」の間の期間とブラック・ウィドウの過酷な幼少期が描かれた作品です。
ナターシャ・ロマノフとも過去に因縁の関係があった、ロシアの犯罪者ドレイコフは世界征服を企み(レッドルーム)と呼ばれる組織で、若い女性を誘拐し洗脳して(ウィドウ)と呼ばれる暗殺者を養成し世界中に密かに送り込んでいた・・・・・。
そんな中、ナターシャはスパイ活動のために、かつて3年間だけ偽装家族として過ごした父親役のアレクセイと母親役のメリーナ、妹役のエレーナと出会うことに。ナターシャは果たしてドレイコフの陰謀を阻止することが出来るのか・・・・・。
「孤独」な暗殺者と呼ばれるブラック・ウィドウ/ナターシャ・ロマノフの内面に迫った本作は、スパイ活動のための偽装家族、そしてアベンジャーズという疑似的家族といった、「孤独」という言葉とは無縁と思われる「家族」がテーマとなっているところがポイントです。
そして、MCUお約束のポストクレジットシーンでは「そう来たか!」という展開になっており、「アベンジャーズ/エンドゲーム」がこのシーンで本当の意味で終了したように感じました。更には新たな物語を示唆する内容でもありました。
デートにもおすすめの映画です。
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「孤狼の血 LEVEL2」先行上映会
第42回日本アカデミー賞において作品賞や監督賞を始めとする主要12部門で優秀賞を受賞し、内2部門では出演の役所広司さんと松坂桃李さんがそれぞれ最優秀主演男優賞と最優秀助演男優賞を獲得した「孤狼の血」は、完成度の高い感動的な作品でした。
その続編「孤狼の血 LEVEL2」の先行上映会「孤狼祭り コロフェス 完成披露プレミア」が7月20日に全国の劇場で開催されたので行ってみました。
平日の夕方6時~スタートだったので、私が行った映画館では思ったほどの入場者はいませんでしたが、松坂桃李さんが主演だからなのか女性客が意外と多かったです。
松坂桃李さんを始め、共演の鈴木亮平さん、村上虹郎さん、早乙女太一さん、斎藤工さん、吉田鋼太郎さん、中村獅童さん、白石和彌監督などが出演したイベントのライブ・ビューイング後に本編が上映されました。
捜査のためなら手段を択ばないマル暴の叩き上げのベテラン刑事・大上(役所広司さん)。
彼とコンビを組むこととなったキャリア組の新人刑事・日岡(松坂桃李さん)は、違法と思われる捜査を繰り返す大上に対しある疑念を抱いていましたが、組織間の抗争に巻き込まれた大上は組織により殺害されてしまいます。
大上亡きあと日岡は、知られざる大上の真の思いや信念を知ることとなり、大上の遺志を継ぐことを決意する・・・・・。
ここまでが前作「孤狼の血」。
それから3年後が描かれた「孤狼の血 LEVEL2」
前作では新人の優等生であった日岡は、ダーティな捜査方法はもちろんその風貌までも大上のように変化しています。
裏社会の抗争を防ぎ市民を守るために、対立する組織間に対し飴と鞭を与えながら上手く立ち振る舞っていた日岡。しかし刑務所から出所した極悪非道な男・上林の出現によりその秩序が次第に崩れていき、やがて絶体絶命の窮地に追い込まれていく日岡。果たして日岡はこのピンチを切り抜けることができるのか?
今作で、松坂桃李さん演じる日岡の最凶の敵となる上林を演じた鈴木亮平さんは、今までなんとなく「いい人」を演じることが多かったように思いますが、今作での容赦ない極悪ぶりは半端なくヤバいです。眉毛も剃っていて見た目もとても怖いです。この二人の対立がこの物語の軸となっていました。
前作と比べて情緒的な印象はやや薄れたように感じましたが、その分、主役が若返ったのでアクションシーンが増したように思いました。
豪華キャストが多数出演する「孤狼の血 LEVEL2」は8月20日から上映です。
「ゴジラVSコング」
前作の「ゴジラ キング・オブ・モンスターズ」では、ゴジラ、モスラ、ラドン、そしてキングギドラが登場し夢のような戦いが繰り広げられたことが思い出されます。
2014年にスタートしたモンスターバースシリーズ。これまでの過去3作品では、2作品でゴジラが描かれ、もう1作品ではキングコングが描かれて来ました。
そしてそれらが同じ世界観でクロスオーバーした第4弾は、ついに日米最強の2大怪獣ゴジラとキングコングが戦うこととなり、更に前作には登場しなかったあのゴジラの宿敵までもが登場し激しいバトルを繰り広げる大興奮の作品です。
怪獣映画ですから、これまでも怪獣を取り巻く人々のヒューマンドラマ的な部分は極力抑えられていましたが、今作では更にそれがそぎ落とされ、ストーリー云々よりも、あくまでも中心は怪獣の戦いではありますが、CGによる圧巻の迫力ある映像により113分という上映時間を飽きることなく見ることが出来ました。
特に香港を舞台とした、彩鮮やかな街の灯りの色彩を背景にしたバトルシーンは印象的でした。(この映画は香港が現在のような状況になる以前に制作されたと思われますが、今後ハリウッド映画に香港は登場するのでしょうか?)
映画館の大スクリーンで見ることを、おすすめしたい映画です。
過去作に出演していた渡辺謙さん演じる生物学者・芹沢教授の息子役で、今作がハリウッド映画デビュー作となった小栗旬さんが登場するのも見逃せないポイントです。
「モータルコンバット」
映画冒頭では、1617年江戸時代の日本が舞台となり、真田広之さん演じる白井流と呼ばれる日本の忍者組織に属するハサシ・ハンゾウ(スコーピオン)と、白井流を壊滅させようとする燐塊という中国の忍者組織に属するビ・ハン(サブ・ゼロ)とその一見達との死闘が繰り広げられます。
真田広之さんの、ベテラン俳優ならではのいぶし銀のカッコ良いアクションシーンを見ることが出来、これだけでも満足です。
更には、人間界の守護神ライデンの役柄で浅野忠信さんも登場‼
主役ではありませんが、二人とも物語の重要人物です。
ハリウッド映画に出演して大活躍をする日本人俳優を見ると、何だかとても嬉しく感じます。
そういえばこのお二人、忠臣蔵を題材としたキアヌ・リーブス主演のハリウッド映画「47RONIN」でも共演し、大石内蔵助と吉良上野介を演じていました。
ドラゴンのアザを持って生まれた人間界の選ばれし戦士たちが、魔界から送り込まれた人間界を支配しようとする刺客達と死闘を繰り広げるという設定の映画「モータルコンバット」。
「バイオハザード」、「トゥームレイダー」、「ヒットマン」などと同じようにゲームを映画化したとのことですが、これらの映画同様ゲームを知らなくても全く問題なく楽しむことが出来ます。
「アクアマン」の監督ジェームズ・ワンが製作のアクション映画「モータルコンバット」は日本にもリスペクトしている、おすすめの映画です。
「Mr.ノーバディ」
妻と子供二人と共に暮らすハッチ・マンセル(ボブ・オデンカーク)は、朝のジョギング後、路線バスで通勤し帰宅するという毎日を送るどこにでもいそうな、家族を愛する平凡なお父さん。
毎週火曜日早朝のゴミ出し当番の日には、ほぼ毎回タッチの差でゴミ収集車が去った後になってしまい奥さんを呆れさせてしまう始末。
在宅中に強盗に入られた際には、強盗を撃退するチャンスがあったにも関わらず、被害を最小限に抑えるために何も手出ししなかった事から、家族や周囲の人たちに蔑まれる事になってしまいます。
そんな彼は、愛娘が大切にしていた「猫ちゃんのブレスレット」が無くなった事がきっかけに、ついに抑制していた感情が爆発しブチギレてしまい豹変。そして、とある事件に巻き込まれてしまいロシアンマフィアを敵に回す事になってしまいます。
「Mr.ノーバディ」何者でもないただの男は、実は仮の姿。日産スカイラインGTーRのような「羊の皮を被った狼」だったのです!
ハードボイルド・アクション映画「Mr.ノーバディ」は、製作デイヴィッド・リーチ、脚本デレク・コルスタッド、アクション、スタントは87North(旧 87Eleven)というあの「ジョンウィック」のスタッフが手掛けた映画ですから面白くないわけがありません。
コロナ禍でストレスがたまったお父さん必見の映画です。
もちろん、デートにもおすすめです。