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「シチリアーノ 裏切りの美学」
メガホンを取った、マルコ・ベロッキオ監督はイタリアの巨匠と呼ばれる方のようで、その最高傑作と称される今作「シチリアーノ 裏切りの美学」は、事実に基づく物語で、イタリアのアカデミー賞にあたるダヴィッド・ディ・ドナテッロ賞で主要6部門を受賞し、更にはカンヌ国際映画賞やアカデミー賞の国際映画部門に出品されるなどの功績を残している作品。
コーザ・ノストラと呼ばれる犯罪組織に忠誠を誓った男「トンマーゾ・ブシェッタ」は、名誉を守るために「血の掟」に背き政府に寝返ることに。彼の情報提供により起訴457人、有罪360人という実績を上げた歴史的裁判が始まる!
1980年代初頭のシチリアではパレルモ派とコルレオーネ派による権力闘争が激化しており、組織の最低限のルールも破られ、女性や子供までもが犠牲に。堕落したコーザ・ノストラに失望したパレルモ派の大物トンマーゾ・ブシェッタは、ブラジルに逃亡するもシチリアに残された家族が、仲間の裏切りによりコルレオーネ派に殺害されてしまいます。祖国に戻る決断が迫る中、ブラジルの警察により逮捕され、その後イタリアに送還されたブシェッタは、命も顧みずマフィア撲滅に執念を燃やすファルコーネ判事と出会い、やがて心を開くようになり犯罪組織撲滅に協力する決断をします。
ブシェッタの告発により逮捕された大勢のマフィア達から裁判で「裏切り者」と罵声を浴びせられる中、金や権力の為に、組織の秩序を守るためのルールや理念を破ったお前たちこそ「裏切り者」だと応戦するブシェッタ。果たして裁判の行方は・・・・・・。
主演のピエルフランチェスコ・ファヴィーノは「ボーダーライン ソルジャーズデイ」のステファノ・ソッリマ監督作品「暗黒街」ではマフィアと癒着した政治家を演じ、トムハンクス演じるロバート・ラングドン教授が活躍する「天使と悪魔」では、バチカン警察の刑事を演じていました。
「天使と悪魔」ではバチカン警察と、カラビニエリの車両として、更には「暗黒街」においては政府の車両としてアルファ・ロメオ159が登場していましたが、今作「シチリアーノ 裏切りの美学」ではアルファ・ロメオ75が登場していました。イタリアを舞台とした映画にはアルファ・ロメオの登場率が高いようです。
巨匠と呼ばれる監督の作品だけあって、「シチリアーノ 裏切りの美学」は上記のような娯楽性の高い作品とは異なり、一人の男の生き様や感情に迫った人間ドラマとなっていました。
イタリア情緒溢れる音楽の数々も良かったです。
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「ミッドウェイ」
日米開戦の幕開けとなった1941年12月の連合艦隊司令長官 山本五十六率いる日本海軍の機動部隊は、ハワイ パールハーバー(真珠湾)奇襲攻撃により大きな 戦果をあげたものの、1942年6月のミッドウェイ海戦においてはアメリカ太平洋艦隊司令長官 チェスター・ニミッツ率いるアメリカ機動部隊の反撃により空母4隻を失う事態に陥り、この戦いが太平洋戦争における勝敗のターニングポイントとなったと言われているようです。
この一連の史実を「インデペンデンス・デイ」のローランド・エメリッヒ監督が約20年にも及ぶリサーチを経て完成させた映画「ミッドウェイ」
クリント・イーストウッド監督の「父親たちの星条旗」「硫黄島からの手紙」は、太平洋戦争の硫黄島の戦いをアメリカと日本の双方の視点で、2本の映画で描いていましたが、今作「ミッドウェイ」は、1本の映画でそれに挑戦しているように思えました。「戦争に勝者はいない、両方とも敗者なんだ」と語るローランド・エメリッヒ監督は、ハリウッド映画なのでどうしてもアメリカ側に焦点を当てた内容ですが、日本を悪役とはせず、敬意を払った扱いとなっていました。日米それぞれの軍人たちが、お互いの家族や祖国を守るためという共通した想いから戦ったのだから平等に扱ったというのです。
戦艦大和、空母エンタープライズ、零戦などの戦闘機、爆撃機、潜水艦などが登場し迫力の戦闘を繰り広げます。日本の空母めがけて、船上からの砲弾を交わしながら空中から急降下し空母に衝突するギリギリの高度で爆弾を落とし急旋回するアメリカの急降下爆撃機ドーントレスの臨場感ある描写は驚きでした。
アメリカ側には、ハンソロ スター・ウォーズ・ストーリーのウッディ・ハレルソン、ダークナイトのアーロン・エッカート、日本側には、豊川悦司、浅野忠信、國村隼などの俳優陣が出演し実在の人物を演じています。
ハリウッド映画に日本の俳優が出演すると、なぜか嬉しいです。
「ミッドウェイ」
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絶メシリスト
地元で愛し続けられてきた美味しいお店が、時代の流れと共に後継者不足などから絶滅してしまうかもしれない。そんな危機感からお店を救うための地域活性プロジェクトとして群馬県高崎市で2017年に誕生したのが「絶メシリスト」
このプロジェクトがもととなり今春には、テレビ東京で「絶メシロード」という高崎を含む日本全国の「絶メシ」を紹介するドラマまで放送されていました。
高崎の「絶メシリスト」サイトには食堂、喫茶店、ラーメン店、蕎麦店、豆腐店、肉店、パン屋、和菓子屋など、現在60店ほどが掲載されています。
そんな中で今回訪れたのは、「SR50」さんというお店。
バブル前夜の1980年代前半に開業したというこのお店の建物は、おそらく当時は「ナウい!」と呼ばれたに違いない造りで、今でも目を引きます。
メニューはステーキ、ハンバーグ、チキンソテー、パスタ、グラタン、ドリア、シチューなどの洋食で、これらのメニューには、スープ、サラダバー、食べ放題の手造りパンがセットとなっており、なんとステーキ以外は税込み1000円以内で収まってしまうというプライスです。迷った挙句、ハンバーグ・ブラウンソースとチキン・クリームシチューを注文後バーコーナーへ。
サラダバーは、キャベツ、キュウリ、パスタなど。
パンは、バターロール、つぶあんパン、シュガーマヨネーズ、クリームチーズ、クリームパン、ハムマヨロール、チーズフランスなど。
そしてメインが運ばれてきました。
ハンバーグ・ブラウンソースは、アルミ箔で包まれており、これを破ると中から熱々のハンバーグが登場しました。
ナツメグが効いた基本のハンバーグで美味しかったです。個人的には、最近流行りの粗挽きでレアな牛100%ハンバーグよりもこのような昔ながらのハンバーグの方が好みです。
クリームシチューは家庭的な優しい味わいでした。
「絶メシリスト」には、まだまだ沢山の気になるお店があります。また機会があったら行ってみようと思います。
高崎の「絶メシリスト」サイトは(zetsumeshi-takasaki.jp)です。デートで行くお店の参考になるかもしれません。