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「ハーレイ・クインの華麗なる覚醒」

「ゴッサムで一番の悪はハーレイ・クイン様よ!」と豪語する、クレイジーで天真爛漫、モラルゼロ、何を仕出かすかわからない予測不能なぶっ飛びキャラである「スーサイド・スクワッド」でスクリーンデビューを果たした、マーゴット・ロビーのはまり役、ハーレイ・クイン。

「スーサイド・スクワッド」同様、今作「ハーレイ・クインの華麗なる覚醒」でも「悪対悪」の戦いを描いています。

悪のカリスマ ジョーカーの彼女として一目置かれていたハーレイは、ジョーカーと破局。その直後、ハーレイは多数の恨みをかっていた悪党から命を狙われることに。中でも一番の強敵は ユアン・マクレガー演じるゴッサムを牛耳るサイコなマフィアのボス ローマン・シオニス(ブラックマスク)。

ハーレイはハントレス(シチリアで殺し屋の訓練を受けたマフィア一家生まれの女性)、ブラック・キャナリー(超高音波の声を持つ歌姫)、レニー・モントーヤ(ゴッサム市警の刑事)と手を組み、ある宝石を巡る事件によりブラックマスクから狙われている少女カサンドラを救うことに・・・・・・。

プロデューサーも務めたマーゴット・ロビーは「レオン」の影響を受けていると語り、アクションシーンは「ジョン・ウィック」や「アトミックブロンド」などを手掛ける87イレブンが監修しているとの前情報で期待は膨らみますが、あまりにもポップすぎるポスターを見ると、おじさんが一人で見に行くには少し抵抗があったので、今回は「ダークナイト ライジング」鑑賞後、すっかりアメコミ映画にはまり「スーサイド・スクワッド」も見ている長女を誘い見に行きましたが、全く心配には及ばず、老若男女問わずカップルはもちろん、おじさん一人で来ている人も多数いました。

何よりも、予想以上に楽しめる作品で、ダークでポップ、そしてカラフルな色使いはティム・バートン監督の「バットマン」の世界観を感じました。これにコミカルさをプラスしてさらにクエンティン・タランティーノ監督の作品を合わせたような雰囲気でした。

昨年末に話題となった「ジョーカー」は救いようのない悪を描いていましたが、「ハーレイ・クインの華麗なる覚醒」では、ハーレイはジョーカーに洗脳される前は、もともと優秀な精神科医であったこともあり、悪の中にもどこかに良心が垣間見えるように感じました。作風も前者はシリアスに悪を描いたのに対し、後者は真逆で楽しく悪を描いています。(尚、この2作品には全く関連性はありません。スーサイド・スクワッドとは関連性があります。)

残念ながら今作に「バットマン」は登場しませんがハーレイのペットであるハイエナの名前が「ブルース」でした。そのブルースとハーレイが、古いレモンイエローのジャガーXJ-Sコンバーチブルに乗っているシーンがあり、とても絵になっていました。

新型コロナウイルスの影響で停滞している雰囲気を、吹き飛ばすことのできる楽しい作品です。デートにもおすすめです。

音楽も良かったのでサントラを購入してしまいました。


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同じカテゴリの記事

ランチ

今年1月位に行きましたが、まだアップしていなかったのでアップします。

伊勢崎市八斗島町におそらくタイの方が経営されていると思われる、美味しいタイ料理のお店があるとの事で出かけてみました。

「ノンカイ レストラン」と言う名前のお店で、外観はかなりディープな感じで、勇気を出さないと入りにくい雰囲気を醸し出していましたが、思い切って入店しました。

内装も異国な雰囲気があります。

メニューには日本語表記で料理名、簡単な各料理の説明も記入されており、店員の方も日本語が通じるので安心です。

どの料理にしようか迷いましたが、カオマンガイ(チキンライス)とセンヤイパッキーマオタレー(シーフード焼きビーフン)の2点を注文しました。

センヤイパッキーマオタレーは「かなり辛いですけれど、辛さ調整ができますよ」と店員さんが丁寧に教えてくださったので、少しだけ辛い味付けにしていただくことにしました。

注文後、料理が出来上がるまでの間、併設しているタイ料理の食材を販売するお店で、現地から取り寄せたと思われる、調味料や飲み物、インスタント食品、冷凍食品などを見せていただきました。

お店の方によると、レストランには日本人のお客さんもたくさん来店するそうですが、食材を売るお店には、ほとんどタイの方しか訪れないそうです。

いよいよ料理が出来上がりました。

カオマンガイは鶏肉もチキンライスも優しい味付けであっさりとしており全く癖もありません。セットのチキンスープには少しだけパクチーが入っており、「タイ料理を食べた」といった感じでした。どちらも美味しいです。

センヤイパッキーマオタレーは少しだけ辛い味付けでのリクエストでしたが、それでも辛かったので、本来はかなり辛い料理のようです。幅広なきしめんのような麺の量よりも、エビ、ホタテ、ムール貝、イカ、タコなどのシーフード類や青菜、キノコなどの具の量の方が多く入っておりヘルシーな感じでした。独特な香辛料の香りもありましたが、これも美味しくいただきました。

少し入りにくい感じはありましたが、料理は美味しく、お店の方も親切です。

興味のある方は、行ってみてください。


「Fukushima 50」フクシマフィフティ

「福島第一原発の事故」

何が起きているのかわからず、不安な気持ちを抱きながら、テレビで情報を得ようとすると、当時の政権与党の官房長官が記者会見で繰り返し述べていた「直ちに人体に影響はありません」という言葉がより一層の不安を煽り、原子力専門家によるメルトダウン、ベクレル、シーベルト、ベント、原子炉圧力容器、原子炉格納容器、水素爆発、等々の聞き慣れない用語、民放テレビでは公共広告機構のCMばかり。

その時、福島第一原発ではいったい何が実際に起きていたのか?

2011年3月11日、東日本大震災に伴う想定外の大津波により、福島第一原発はStation Black Out 全電源喪失状態に。このまま原子炉を冷やせなければメルトダウンが生じ、放出された放射能により東日本が壊滅してしまうかもしれない。

高濃度の放射能で汚染され、余震が起こる福島第一原発現場で、死を覚悟しながら原子炉制御の作業に従事する人々。後に、海外メディアから「Fukushima 50」としてたたえられた、彼らの実話を描いた作品です。

現場を仕切る東電の吉田所長(渡辺謙さん)は、東電本店や官邸からの状況を把握していない指示に翻弄されながらも、自分の意思を貫きます。きっと、踊る大捜査線の青島刑事の「事件は会議室で起きてるんじゃない、現場で起きてるんだ!」」という台詞と同じ心境だったと思います。

誰かが行わなければならない、危険が伴う高い放射能で汚染された原子炉建屋内での、手動によるベント作業を、部下たちにさせる訳にはいかない為、中央制御室・伊崎当直長(佐藤浩一さん)は自らが行う事を告げると、部下たちは次々と「私がやります」と挙手することになります。先のある若い者にその作業をさせることは出来ないので、年配者が作業に当たる事になるのです。感動的な場面です。

現場で決死の作業を続ける「Fukushima50」の面々は、被災した自分たちの家族の事を心配しながらも連絡も取らないまま仕事をこなし、その家族たちもまた連絡が取れない中、心の中で親族の安全を願うのです。

吉田所長から危険な為、撤収するように言われても、民間が頑張っているのに撤収できないと言う現場の自衛隊員や、「トモダチ作戦」で応援してくれた米軍の姿なども描かれていました。


現場の人達の真の姿と、その叫びが聞こえてきそうな、ドキュメンタリータッチで描いた感動的な作品です。

デートにもおすすめです。鑑賞後はきっと、語ることがたくさんあるでしょう。

 

被災された多くの方々、奪われた尊い命、いまだに行方不明者がいる東日本大震災。
そして福島第一原発では今でも廃炉の為の作業が続いています。


ランチ

前橋市のけやきウォークそばの「Bagaro PICCOLA PECORA」というイタリアンのお店へ行きました。

ランチは組み合わせにより10種類くらいありましたが、今回は本日のパスタ又は本日のピザにサラダ・スープバー、前菜盛り合わせ、デザート、ドリンクが付くセットを注文。

満席状態だったので、撮影は出来ませんでしたが店内はシックな落ち着いた感じで、隠れ家的な居心地の良い雰囲気です。

メニュー注文後、バーコーナーへ行くと前橋の契約農家から仕入れているという新鮮な野菜や、スープ、ビーツのリゾット、グリッシーニ、パンなどがありました。

サラダを食べていると、種類豊富で食べるのが惜しくなるほど、きれいに盛り付けられている前菜が運ばれてきました。肉類や魚介類で調理された、全部で10種類以上ある料理の説明を店員さんが一品ずつ丁寧に説明してくださいましたが料理名は覚えていません。

いよいよ、パスタとピザが出来上がりました。パスタは牡蛎がたくさん入った牡蛎とカリフラワーのパスタ、ピザは定番のマルゲリータ。

食後、エスプレッソと一緒にいただいたのは、チーズケーキ・ゆず風味のムース・パウンドケーキ・金柑の甘露煮など。

どの料理も丁寧に調理されており、とても美味しかったです。

店名のBagaroとは、気軽にお酒が楽しめるベネチア名物の居酒屋さんのようなお店の事なのだそうです。こちらのお店にもたくさんの種類のワインなどのお酒があり、前橋駅からも近いので、お酒を飲む方は夜に電車で行くと良いと思います。

デートにもおすすめのお店です。


「1917 命をかけた伝令」

1917年の第一次世界大戦中、西部戦線のドイツ軍が突如後退。前線にいたイギリス軍のマッケンジー大佐(ベネディクト・カンバーバッチ)率いる1600人の部隊はドイツ軍に止めを刺すべく総攻撃をかける準備を進める。しかし遠く離れたイギリス軍の作戦本部では、突如の後退はドイツ軍の罠であることを掌握。このままでは前線の1600人が壊滅してしまう事態になってしまうため、マッケンジー大佐への作戦中止の伝令を二人の若き兵士に託す事に・・・・・・。

無数の死体が転がる数々の罠が仕掛けられた敵陣地を、前線の部隊を救うために命がけで走り抜ける兵士。今作「1917 命をかけた伝令」のサム・メンデス監督による演出は、どこか不安感を生じさせるピンと張りつめた空気感が漂い、同監督の007「スカイフォール」にも共通したものがあったように感じます。

クリストファー・ノーラン監督の戦争映画「ダンケルク」は、台詞がほとんど無い事と、時計の秒針が刻むカチカチといった音が効果的に使用される事により臨場感を高めていましたが、「1917 命をかけた伝令」は全編ワンカット風に仕上げられた撮影と編集により、臨場感を生じさせていました。

戦場に行ったことが無いのでわかりませんが、きっと戦場はこんな感じなんだろうと思わせる雰囲気があり、大きなスクリーンで見ると更にそれが増幅されます。

テーマパークのアトラクションを体験したかのような感覚もあるので、デートで見に行っても面白いと思います。


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