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「アンダー・ザ・シルバーレイク」

「デヴィッド・ロバート・ミッチェル」監督の「アンダー・ザ・シルバーレイク」を見て来ました。

ハリウッド近郊に位置するシルバーレイクは、俳優、ミュージシャン、画家、作家、デザイナーなどのクリエイターが多く住む街。そこの住人サムは大物を目指していますが、今は職もお金もない日々を送っています。そんな彼は隣に越してきたサラに一目ぼれしてしまい、デートの約束を取り付けますが、翌日彼女は失踪してしまいます。そこでサムはサラの行方を捜索することに・・・。

あらすじだけを見ると、一見、デート向きな青春ストーリー的な感じがしますが、この作品は、そうでは無く、現実と幻想が混じりあったかなり個性的な作風で、華やかなイメージのハリウッドの裏側を描いている点や、その作風から「デヴィッド・リンチ」監督の「マルホランド・ドライブ」の影響を受けていると言われているそうです。

確かにイレイザーヘッド、ブルーベルベット、ツイン・ピークス、ロスト・ハイウェイ、マルホランド・ドライブなどの難解でよくわからない作風の「デヴィッド・リンチ」監督や、スキャナーズ、ヴィデオドローム 、クラッシュ、イグジステンズなどのこれもまた独特な作風で知られる「デヴィッド・クローネンバーグ」監督などに通ずる、普通ではない世界観で描かれた作品でした。

「デヴィッド・リンチ」監督、「デヴィッド・クローネンバーグ」監督の両巨匠の作品は鑑賞後の後味が悪い物が多いのですが、今作「アンダー・ザ・シルバーレイク」は、後味は悪くないので、両巨匠の作品よりは多少マイルドになっているように感じました。

デート向けでは無いと思いますが、普通の映画では物足りない方にはお勧めです。

監督の名前が3人とも「デヴィッド」なのは偶然だと思います。


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ランチ

蕎麦やガレットなどを提供している桐生市境野町にある「INOJIN」カフェと言うお店に行きました。

かつて桐生市で盛んであった織物関連工場は、屋根に着けられた天窓から外の光を取り入れるギザギザとした構造が特徴で「のこぎり屋根」と呼ばれており、桐生市内では、その建物をリノベーションしたパン屋さんや和菓子屋さん、美容室などが点在していますが、こちらの店舗も「のこぎり屋根」の建物を再利用したつくりでした。

店内には織物の織機が展示されており、陶器などの小物が販売されていました。

蕎麦にしようかガレットにしようか迷いましたが、ガレットのセットを注文することにしました。

ガレットはいくつかの種類がありましたが、今回は卵ハムチーズとキノコクリームを注文。

中央の卵を崩しオリーブオイルをかけていただきました。

セットで注文をしたのでデザートとドリンクも付きます。

赤城山無添加蕎麦粉100%使用と書いてあり、素材にもこだわった美味しくてヘルシーな料理をいただくことが出来ます。

デートに利用してみてはいかがでしょうか。


「コストカッター」

11月19日夕方、カルロス・ゴーン氏逮捕のニュース速報が流れたときには、とても驚きました。

日産自動車が経営危機に陥った時に、当時2兆円あった負債をわずか数年で全額返済し日産自動車再建に手腕を振るった「コストカッター」の異名を持つカルロス・ゴーン氏が、有価証券報告書へ自身の報酬を「カット」した虚偽の報告をしていた上に、日産自動車の投資資金や経費を私的流用していたというのですから驚きです。

ゴーン氏は、毎年10億円余りの報酬を日産自動車から得ていたそうですが、報酬額に対し不満を漏らしていたことが報道されました。志半ばにして今年7月に急逝してしまったフィアット・クライスラー・オートモービルズCEOのセルジオ・マルキオンネ氏の報酬は31億円位だったそうなので、それに比べれば安いのかもしれませんが、毎年、億単位の高額報酬を得ていながら不正行為をしてしまったのは何故なのか?今後の捜査の進展から目が離せません。

ゴーン氏は「コストカット」を行いながらも、フェアレディーZやGT-Rといった、一部のクルマ好きには魅力的ではあるものの、あまり収益は見込めないと思われるモデルを発売してきました。ルノーにおいては最近、アルピーヌA110を復活させファンを喜ばせています。きっと、ゴーン氏はクルマ好きの方だと思いますので、このような事態になってしまい残念です。

カリスマ不在の、ルノー・日産・三菱連合の今後が懸念されています。テレビ朝日の番組に出演していた自動車評論家の国沢光宏氏は、「ルノーはフランス政府が筆頭株主なので、日本も政府が何らかの対策をしないと、日産はルノーに取られてしまうかもしれない」と述べていました。

東京地検特捜部がこれだけの大物であっても、ちゃんと逮捕したことに安心しました。
正直者が馬鹿を見る世の中は嫌ですから。

デート時に「コストカッター」になってはダメです。 ケチは、モテません。



「ボーダーライン ソルジャーズ・デイ」

アメリカ・メキシコの国境地帯で暗躍するメキシコ麻薬カルテル殲滅のため、CIA捜査官マット(ジョシュ・ブローリン)は、メキシコ麻薬カルテルに妻と娘を殺害された過去を持つ、かつてはメキシコ政府で検事であったアレハンドロ(ベニチオ・デル・トロ)と共に、政府黙認の極秘である超法規的捜査を開始。

マットとアレハンドロによるモラルも法律も無視した善悪の境界線を越えてしまった捜査方法に翻弄される、新たに捜査に加わった主人公のFBI捜査官ケイト(エミリー・ブラント)の葛藤が描かれたドゥニ・ヴィルヌーヴ監督の2015年公開「ボーダーライン」は、第88回アカデミー賞3部門にノミネートされた作品です。

その第二弾「ボーダーライン ソルジャーズ・デイ」が公開されました。監督はステファノ・ソッリマと言うイタリア人の監督が務め、前作の主人公ケイトは登場せず、マットとアレハンドロを中心に物語は進行します。

アメリカ市民15人が犠牲となる自爆テロ事件が発生。テロ実行犯はアメリカ・メキシコの国境を不法入国した疑いが生じます。今やメキシコ麻薬カルテルの一番の収入源は麻薬ではなく、国境での不法入国者支援ビジネス。密入国者にはテロリストも含まれることから、アメリカ政府はメキシコ麻薬カルテルをテロ組織として認定します。

カルテル殲滅のためにアメリカ政府は、決して公にする事の出来ないルールが存在しない裏の汚い仕事を、再びマットとアレハンドロに託します。

このシリーズに共通して言えるのは、単なるアクション中心ではなく、登場人物の心情も描写されているので物語に深みが感じられます。

更にベニチオ・デル・トロ、 ジョシュ・ブローリンと言う癖のある役柄に定評のある個性派で演技派の俳優が共演しているのですから、面白くないわけがありません。

トランプ政権下でのメキシコ国境地帯での不法移民問題や、テロ、麻薬と言ったアメリカ社会が抱える現実での社会問題がテーマになっていることも興味を引きます。


「ジョニー・イングリッシュ アナログの逆襲」

イギリスの諜報機関「MI7」所属のエージェント「ジョニー・イングリッシュ」がドタバタで無茶苦茶な諜報活動の末、最終的には難事件を解決し、世界の危機を救う事に成功する、Mr.ビーンのローワン・アトキンソン主演、スパイコメディアクション映画「ジョニー・イングリッシュ」シリーズ第三弾が公開されました。

 

 

前作のサブタイトル「気休めの報酬」は、007シリーズ「慰めの報酬」のパロディであることは明らかです。この作品には、007「ダイ・アナザー・デイ」でのボンドガール、ロザムンド・パイクが出演していましたが、新作のサブタイトル「アナログの逆襲」には007「慰めの報酬」のボンドガール、オルガ・キュリレンコが出演しました。

イギリス諜報機関「MI7」では、謎のハッカーが仕掛けたサイバー攻撃により、現役のエージェントすべての情報が漏洩してしまいます。この事件の黒幕を追求する任務に選ばれたのは、かつて数々の難事件を「偶然」、解決してきた伝説のエージェント「ジョニー・イングリッシュ」!

彼は、すでに「MI7」を引退しているため、敵に情報が漏洩していないので、今回の任務に最適だったのです。

「ジョニー・イングリッシュ」は様々な装備を支給してくれる007の「Q」に当たる「P」からスマホを支給されますが、特殊な兵器的機能は無い普通のスマホである事がわかると、そもそもスマホの使い方もわからないので捨ててしまいます。しかし「偶然」にも、結果的にそれは、ITを駆使して攻撃してくる敵に対しては有効であったのです。

このシリーズではかつてアストンマーティン DB7、ロールス・ロイス ファントム等が登場しましたが、今回彼が選んだのは、1970年代から1980年代前半までに生産された、007「リビング・デイライツ」にも登場した、ちょっと古いアストンマーティンV8 ヴァンテージ(映画ではミサイル発射機能付)!  劇中では、「何故こんな過去の産物で、燃費も悪いし、オイル漏れもし、ナビも安全装置も装備されていないクルマを選ぶのか?」と言われていましたが、自動運転機能や電子制御機能等が装着されていない事が、今回の敵にはこれも「偶然」良かったようです。

アナログがITに勝利したのです。

007のパロディ映画は、お笑い要素満載なのでデートにも最適だと思います。私が訪れた時にも幅広い年齢層のカップルがたくさん鑑賞していました。



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