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あのジェームズ・ボンドが所属する英国秘密情報部 MI6 の前身とも言われる特殊作戦執行部 SOE による実在の作戦に基づいているというとても興味深い内容の『アンジェントルメン』は、クライム・サスペンス『ジェントルメン』を手掛けたガイ・リッチー監督によるスパイ・アクションで、ジェームズ・ボンドやMのモデルとなったという人物や、英国諜報機関に所属していた時代の007シリーズの原作者イアン・フレミングも登場するという007ファン必見の映画。
ガイ・リッチー(監督)とジェリー・ブラッカイマー(製作)がタッグを組んだ作品なのに群馬県では高崎の109シネマのみの上映だったので、桐生市からは高崎に行くのよりも近い栃木県足利市のユナイテッド・シネマ アシコタウンあしかがで見てきました。
第二次世界大戦下、独ナチス軍の潜水艦Uボートの脅威などにより劣勢に立たされていた英国。英 特殊作戦執行部に召集されたガス少佐はガビンズ'M'少将とその部下イアン・フレミングから「英国軍にもナチスにも見つからず、北大西洋上のUボートを無力化せよ」という任務を言い渡されます。
英チャーチル首相の下で秘密裏に結成された非公式の特殊部隊の隊長に任命されたガス少佐は、敏腕スパイ・怪力男・爆破のプロ・一流航海士・作戦計画の達人・裏ビジネスマンなどのメンバーと共に「英国軍に捕まれば投獄、ナチスに捕まれば拷問と死」という大胆不敵な歴史を変えたミッションを遂行。
ジェームズ・ボンドのモデルとなったというガス少佐を演じたのは、ガイ・リッチー監督のスパイ映画『コードネームU.N.C.L.E』にも出演したDC映画のスーパーマン役でも有名なヘンリー・カヴィル。
ガス少佐とは別部隊でナチスに侵入する敏腕スパイ マージョリーは、女優・歌手という別の顔も持ち、射撃の腕前も超一流。この役をクールに演じたのはエイザ・ゴンザレス。『ベイビー・ドライバー』『ワイルド・スピード/スーパーコンボ』などにも出演。
ガス少佐、マージョリーを始め登場人物のほとんどが実在の人物であるというのですから驚きです。
ガイ・リッチー監督の作品らしい、スピーディーでワクワクするスタイリッシュでユーモアを交えたストーリー展開と作風に、マカロニ・ウエスタンの雰囲気をプラスしたような作品で、2時間ピッタリの上映時間をたっぷりと楽しませていただきました。