|
「ゴッドファーザーPARTⅢ」「天使と悪魔」などでも触れられていた教皇選挙<コンクラーベ>
カトリック教会の総本山バチカンのシスティーナ礼拝堂で有効得票数の2/3が出るまで繰り返し投票が行われ煙突からの煙が黒煙であれば未決、白煙であれば新ローマ教皇が決定したという知らせ。
(有効得票数が出るまで繰り返し投票が行われることからコンクラーベを根比~べという古典的なオヤジギャグも存在)
キリスト教最大教派のカトリック教会最高指導者ローマ教皇が急逝。
新教皇を決める教皇選挙<コンクラーベ>を執り仕切ることとなったローレンス主席枢機卿。
世界各地からバチカンに集まった100人以上の、新ローマ教皇候補者であり投票権も持つ枢機卿。(アフガニスタンから訪れたという命がけでキリスト教信仰をしていると思われる枢機卿も登場)
そこには、候補者たちの思惑、野望、陰謀、様々な差別などが渦巻き、更に思いがけないある重大事件までもが勃発しローレンス枢機卿は、自身の信仰心も含めて苦悩します。
ローレンス主席枢機卿を演じたのは、レイフ・ファインズ。
シンドラーのリスト、イングリッシュ・ペイシェント、レッド・ドラゴン、ナイロビの蜂、ハート・ロッカー、グランド・ブダペスト・ホテル、キングスマン・ファースト・エージェントなど数々の作品にも出演し、ダニエル・クレイグ版007ではMを演じていました。
聖職者とは言え神ではなくあくまでも人間である枢機卿。
保守派とリベラル派の対立、買収などの裏工作、有力候補者の過去の行いを調べる'身体検査'なども行われ、まるで政治の世界を見ているようなストーリー展開。
電波妨害装置まで設置されている外部との連絡を一切絶たれた隔離された空間での秘密のベールに包まれた儀式的なコンクラーベを緊迫感のあるミステリアスでシリアスなトーンで描いており、クライマックスは、驚きの展開に!
第97回アカデミー賞では作品賞を含む8部門にノミネートされ「脚色賞」を受賞。