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2025年、今年最初の映画は
〈 THE BIKERIDERS ザ・バイクライダーズ 〉
他の多くの県では昨年11月29日から上映が開始されていたのですが、なぜか群馬県では遅れること約一か月後の2025年1月3日からの上映だったので公開初日に期待に胸をふくらませながら、群馬県唯一の上映館である「シネマテークたかさき」で見てきました。
アメリカの写真家ダニー・ライオンによる、1960年代に実在したバイカー集団(アウトローズ・モーターサイクル・クラブ)の日常を描写した写真集「The Bikeraiders」にインスパイアされたジェフ・ニコルズ監督が脚本も手掛けた作品。
時には羽目を外すこともあるものの純粋にバイクを愛する善良な者たちが集まった小規模な集団は、やがて`ヴァンダルズ`という名のモーターサイクルクラブへと発展し、多くのメンバーが集まる大規模な集団へと拡大。それに伴い徐々に暴力的な犯罪集団へと変貌していってしまう過程が切なく描かれていました。
クラブのリーダーであるジョニーは、ベテランの古参メンバー達と血気盛んな若い新たなメンバー達との対立に苦悩。
不良とは無縁の生活を送っていたキャッシーが、出会いからわずか5週間で結婚を決めた男ベニーは、ジョニーからも一目置かれる存在でクラブに属しながらも群れを嫌う一匹狼。
ジョニーとベニーを中心とした`ヴァンダルズの栄枯盛衰をインタビュー形式で、キャッシーがストーリーテラーとなり物語が展開。青みがかったノスタルジックな映像も美しいです。
バイクが物語の重要なアイテムとなっている、かつて見た映画の中でも特に印象深い作品は「イージー・ライダー」「モーターサイクル・ダイアリーズ」そして邦画の「汚れた英雄」の3本。
そして、本作「THE BIKERIDERS ザ・バイクライダーズ」が4本目に加わりました。
ジョニーを演じたのはダンケルク、マッドマックス 怒りのデスロード、ベノムなどの(トム・ハーディ)、ベニーを演じたのはエルヴィス、デューン砂の惑星PART2などの(オースティン・バトラー)、キャッシー役は最後の決闘裁判の(ジョディ・カマー)
物語に登場するキャラクターのイメージに、3人共とてもハマっており素晴らしいキャスティングでした。
その他、マイケル・シャノン、ノーマン・リーダス(公開が待たれるジョンウィックのスピンオフ映画バレリーナでは、主演のアナ・デ・アルマスとの激しいアクションシーンが見られるようです)なども共演。
「THE BIKERIDERS ザ・バイクライダーズ」は、シネマテーク高崎で1月16日までの短期間での上映なので興味のある方は早めの鑑賞をおすすめします。