|
東京発京都行きの時速350kmで爆走する超高速列車(ゆかり号)内で繰り広げられる、10人の殺し屋たちのバトルを描いた、謎解き的なミステリー要素もある、アクション・コメディー・エンターテイメント「ブレット・トレイン」
日本を舞台としたハリウッド映画で、原作は伊坂幸太郎作の小説「マリアビートル」。映画鑑賞前に急遽アマゾンで単行本を購入しましたが、知識なしの状態で映画を見たかったので、原作小説は鑑賞後に読むことにしました。
主演はレディバグを演じたブラッド・ピット。「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド」以上に、コミカルな役どころで笑わせてくれましたが、カッコいいです。
監督は「ファイト・クラブ」「Mr.& Mrs.スミス」「トロイ」などでブラッド・ピットのスタントダブルを務めた経験を持つ、デヴィッド・リーチ。「アトミック・ブロンド」「デッド・プール2」「ワイルド・スピード/スーパーコンボ」「Mr.ノーバディ」などのアクション映画の監督を手掛けてきました。
そして、映画PRのために来日したブラッド・ピットやデヴィッド・リーチ監督と共に凱旋帰国した真田広之が、「運命を語りたがる剣術に優れた殺し屋」エルダーを演じ、存在感抜群な激渋アクションシーンを見せてくれます。
真田広之は来春公開予定の「ジョン・ウィック:チャプター4 Hagakure」にも出演するとのことです。Hagakure(武士道・葉隠)と言うタイトルが示す通り、日本が舞台となるシーンもあるようです。公開が楽しみです。
さらに、日本人俳優としては「スーサイド・スクワッド」で妖刀・村正を武器にする女戦士KATANA(刀)を演じた福原かれんも出演していました。
レディバグの司令塔 マリア役で「スピード」「ゼロ・グラビティ」「オーシャンズ8」のサンドラ・ブロックも出演。
今作には当初、レディー・ガガも出演予定だったようですが、「ハウス・オブ・グッチ」の撮影と重なってしまったため、出演を断念したとのことです。
復帰したばかりの世界一運の悪い殺し屋レディバグが、マリアから指示された任務は、東京発の超高速列車に乗り込み、あるブリーフケースを盗み、次の駅で降りるという簡単な仕事のはずでしたが、プリンス、ウルフ、タンジェリン、レモン、キムラ、エルダー、ホーネット、モモもん(着ぐるみのキャラクー)、ホワイト・デスといった一癖も二癖もある、ユニークな濃いキャラクターの殺し屋たちに命を狙われ、列車を降りたくても、降りられなくなってしまいます。果たしてレディバグは無事に任務を遂行することができるのか?
日本を舞台にしたハリウッド映画にありがちな「違和感のある日本の描写」も存在しますが、デヴィッド・リーチ監督は、YouTubeで視聴できる「ジャパン・プレミア」でのインタビューで「日本文化への愛や想いをリスペクトしながらも、誇張した日本をあえて描き、楽しい日本を描きたかった」と語っていたので、確信犯的にやっているようです。その証拠に看板などの漢字はしっかりとしています。
キャラクターの描写、ストーリー展開、世界観などが「パルプ・フィクション」「キル・ビル」といったクエンティン・タランティーノ監督の作風に、かなり影響を受けているように感じたので、タランティーノ ファンは必見の映画です。
又、予告動画で使用されているステイン・アライブを始め、各シーンにリンクした音楽やカメオ出演にも注目です。
「ブレット・トレイン」公開日と同日、9月1日に新発売となったスタバの「マローネ カシス フラペチーノ」。映画鑑賞後に飲んでみました。栗+カシスがこんな美味しいとは、新発見でした。