|
1984年公開のデヴィッド・リンチ監督による「デューン/砂の惑星」は、壮大な宇宙を舞台としたSF映画でありながら随所に、デヴィッド・リンチ監督らしい独特な不気味さを感じられる作品でした。しかし、長編のストーリーを短時間にまとめたことから、あまり思わしくない評価となっているようです。
その反省からか、「ブレードランナー2049」、「ボーダーライン」などのドゥニ・ヴィルヌーヴ監督による新作「DUNE/デューン 砂の惑星」は前編・後編の2部構成で制作され、今回公開となったのはその前編です。興行成績次第で3部作になる可能性もあるようです。
ドゥニ・ヴィルヌーヴ監督によるその迫力満点の映像美と、ハンス・ジマーの全身に響き渡るような音楽との融合には圧倒されてしまいましたが、同時にデヴィッド・リンチ監督による「デューン/砂の惑星」と同じような乾きや静寂といった空気感も感じたのは砂漠を舞台とした物語だからだと思われます。
砂で覆われ激しい砂嵐が吹き荒れ、サンドワームと呼ばれる人を食べてしまう巨大生物も生息する過酷な環境の惑星アラキス(通称 砂の惑星デューン)は、宇宙で最も貴重な物質とされるメランジと呼ばれる抗老化作用のあるスパイスが採掘できる唯一の惑星 。
宇宙帝国の皇帝から砂の惑星デューンへの移住を命じられたアトレイデス家。しかしそれは貴重なメランジをめぐる、皇帝と残虐非道なハルコンネン家による陰謀でした。
陰謀により父を殺害されてしまったアトレイデス家の後継者ポールは、その復讐と全宇宙の平和のために邪悪と戦います。
主演のティモシー・シャラメを始め、オスカー・アイザック、レベッカ・ファーガソン、ジェイソン・モモア、ジョシュ・ブローリン、ハビエル・バルデム、ゼンデイヤなど豪華俳優陣が集結。
「デューン/砂の惑星」の原作小説は「スター・ウォーズ」を始め数々の作品に影響を与えたと言われていますが、宮崎駿監督「風の谷のナウシカ」に登場する王蟲も「デューン/砂の惑星」の巨大生物サンドワームに影響を受けているそうです。
デートにもおすすめの映画です。