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かつては、ロシアのスパイであり最強の暗殺者であったブラック・ウィドウことナターシャ・ロマノフ(スカーレット・ヨハンソン)。
彼女は何故アベンジャーズのメンバーとなり、そして「アベンジャーズ/エンドゲーム」においては何故あのような究極の選択をしたのか?その答えのヒントとなる彼女の謎に満ちた過去を描いた本作は、MCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)としては異色の正にスパイ映画と言っても過言ではない内容となっており、スパイ映画が大好きな私としては、かなり楽しめました。
明らかに、007やミッション:インポッシブルの要素が取り入れられ、それはキャスティングにもおよび、ダニエル・クレイグの妻であるレイチェル・ワイズや「007 慰めの報酬」に出演のオルガ・キュリレンコも出演しており、MCUの良い意味でのあざとさには脱帽してしまいました。
MCUの時系列的には「シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ」から「アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー」の間の期間とブラック・ウィドウの過酷な幼少期が描かれた作品です。
ナターシャ・ロマノフとも過去に因縁の関係があった、ロシアの犯罪者ドレイコフは世界征服を企み(レッドルーム)と呼ばれる組織で、若い女性を誘拐し洗脳して(ウィドウ)と呼ばれる暗殺者を養成し世界中に密かに送り込んでいた・・・・・。
そんな中、ナターシャはスパイ活動のために、かつて3年間だけ偽装家族として過ごした父親役のアレクセイと母親役のメリーナ、妹役のエレーナと出会うことに。ナターシャは果たしてドレイコフの陰謀を阻止することが出来るのか・・・・・。
「孤独」な暗殺者と呼ばれるブラック・ウィドウ/ナターシャ・ロマノフの内面に迫った本作は、スパイ活動のための偽装家族、そしてアベンジャーズという疑似的家族といった、「孤独」という言葉とは無縁と思われる「家族」がテーマとなっているところがポイントです。
そして、MCUお約束のポストクレジットシーンでは「そう来たか!」という展開になっており、「アベンジャーズ/エンドゲーム」がこのシーンで本当の意味で終了したように感じました。更には新たな物語を示唆する内容でもありました。
デートにもおすすめの映画です。