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2013年に公開された映画「ミッドナイト・ガイズ」
ずっと気になっていたのですが、やっと見ることができました。
アル・パチーノとクリストファー・ウォーケンが共演の割には、当時あまり話題とならず群馬県の映画館では上映されなかったので、どうなのかな?と思っていましたが、見てみるととても良い映画で、ゴッドファーザー・パート3やスカーフェイスへのオマージュと思われるシーンも存在しました。
28年もの刑期を終え出所したヴァル(アル・パチーノ)は古くからの仲間ドク(クリストファー・ウォーケン)に迎えられます。久しぶりの再会を喜ぶ二人。しかしドクは、ある理由により組織のボスから、翌日の午前10時までにヴァルを殺害するよう指示をされていたのです。
チャンスは何度もありましたが、友人であるヴァルを殺害する決断を、なかなかできないド
ク。やがてヴァルはドクが自分を殺害しようとしていることに気づきます。果たして二人はどのような決断を下すのか・・・・・。
男の友情と絆、家族愛など泣かせるシーンも数々あります。
カッコいいおじいちゃんが(当時アル・パチーノ73歳、クリストファー・ウォーケン70歳)バーで若い女性をナンパしようとしたり、高血圧や緑内障の薬を鼻から吸引したり、盗んだダッジ・チャレンジャーで老人ホームに入所している仲間を「救助」しに行くなど、ユーモラスを交えた演出で、これまでのアル・パチーノが演じてきたギャング映画、ゴッドファーザーやスカーフェィス、カリートの道、フェイクなどのシリアスな内容とは異なるトーンの映画です。
言わずと知れた名優アル・パチーノ。
そして、クリストファー・ウォーケンも、ロバート・デ・ニーロと共演したディア・ハンターでのロシアンルーレットのシーンでの鬼気迫る演技や、007、バットマン、ラストマン・スタンディングなどでの悪役等、存在感のある強い印象を残す名優です。
マイケル・マン監督の「ヒート」でのアル・パチーノとロバート・デ・ニーロと同じように、今作もアル・パチーノとクリストファー・ウォーケンという二人のベテラン俳優のそれまでの実績や経験が、共演することによる相乗効果で、映画をより面白くしています。
二人がダークスーツに着替え、敵のアジトへと乗り込むシーンは、スカーフェィスのトニー・モンタナ(アル・パチーノ)がチョークストライプのスーツ姿で大勢の敵と戦うシーンと同じくらいカッコよかったです。
そういえば、Netflixのアル・パチーノとロバート・デ・ニーロが共演しているマーティン・スコセッシ監督の「アイリッシュマン」も早く見なければ。