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新型コロナウイルスによる、様々な不安や外出自粛などによるストレス。
それらを緩和させる効果があるという「ハッピーホルモン」と呼ばれる、ある体内物質について、NHKの番組で紹介していました。
一般の人に、同性間、異性間、問わず5分間ハグをしてもらう実験を行ったところ「ハッピーホルモン」が平均で25%、最大で84%も増加したという事例。
7年間もの間、全身の痛みに悩まされ、薬を飲んでもほとんど効果が無かったという、あるリュウマチ患者は、知り合いの看護師に10分間、背中を手でゆっくりとさすってもらうと(タッチケア)、驚くべきことに、痛みが和らいだとの発言。
タッチケアにより「ハッピーホルモン」が増加したことによる効果です。
スウェーデンでは、この「ハッピーホルモン」と呼ばれる体内物質が広く一般的に浸透しており、医療現場でもタッチケアが慢性の痛みの患者やがん患者などにも実施されているそうで、更には、学校や保育園では、子供の問題行動や乱暴な行動がタッチケアにより減少したとの事例も紹介されていました。
「ハッピーホルモン」と呼ばれる体内物質の名前は「オキシトシン」
痛みやストレスを感じると、脳の偏桃体が反応し、不安や恐怖を感じさせ、それが慢性の痛みを悪化させてしまうそうです。そんな時に人が優しく触れると「オキシトシン」が現れて、興奮している扁桃体を鎮めてくれるらしいのです。
触れることが日常のストレスや体の痛み、更に認知症までをも軽減してくれるとのことです。
一人暮らしの人も安心してください。
「オキシトシン」は電話でも脳内に分泌されるそうです。
自分が信じられる人や、好きな人の声を耳元で聞くことで「オキシトシン」の分泌が増加されるというのです。
外出自粛のこの時期、離れて暮らす両親やパートナーなどに電話をしてみてはいかがでしょうか。