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1917年の第一次世界大戦中、西部戦線のドイツ軍が突如後退。前線にいたイギリス軍のマッケンジー大佐(ベネディクト・カンバーバッチ)率いる1600人の部隊はドイツ軍に止めを刺すべく総攻撃をかける準備を進める。しかし遠く離れたイギリス軍の作戦本部では、突如の後退はドイツ軍の罠であることを掌握。このままでは前線の1600人が壊滅してしまう事態になってしまうため、マッケンジー大佐への作戦中止の伝令を二人の若き兵士に託す事に・・・・・・。
無数の死体が転がる数々の罠が仕掛けられた敵陣地を、前線の部隊を救うために命がけで走り抜ける兵士。今作「1917 命をかけた伝令」のサム・メンデス監督による演出は、どこか不安感を生じさせるピンと張りつめた空気感が漂い、同監督の007「スカイフォール」にも共通したものがあったように感じます。
クリストファー・ノーラン監督の戦争映画「ダンケルク」は、台詞がほとんど無い事と、時計の秒針が刻むカチカチといった音が効果的に使用される事により臨場感を高めていましたが、「1917 命をかけた伝令」は全編ワンカット風に仕上げられた撮影と編集により、臨場感を生じさせていました。
戦場に行ったことが無いのでわかりませんが、きっと戦場はこんな感じなんだろうと思わせる雰囲気があり、大きなスクリーンで見ると更にそれが増幅されます。
テーマパークのアトラクションを体験したかのような感覚もあるので、デートで見に行っても面白いと思います。