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2001年宇宙の旅や地獄の黙示録からの影響を受けていると言われている映画「アド・アストラ」
地球外生命体の探索に向かって16年後に消息不明になってしまった宇宙飛行士である父クリフォード(トミー・リー・ジョーンズ)を持つロイ(ブラッド・ピット)は、憧れであった父と同じ宇宙飛行士の道を選び、今やエリートとして活躍をしていました。そんなある日、上層部から父が海王星付近で生存しているという事実を告げられ、父を救出するミッションに挑みます。
宇宙と言う壮大な背景の中で、ブラッド・ピット演じるロイと言う一人の宇宙飛行士の父への思い、死と隣り合わせの宇宙空間での孤独や恐怖、宇宙飛行士と言う特殊な仕事であるがゆえに悪化してしまっている恋人との関係、過去の生き方への後悔などの苦悩や葛藤と言った心理的な描写を、ブラッド・ピットのアップ画像を多用し、その微妙な表情で表現する場面を中心とした、ヒューマンドラマになっており、宇宙への自分探しの旅と言った感じの、SF映画としては、異色な作風となっていました。
派手さは無いので、一歩間違えると退屈な作品になってしまいそうですが、最初から最後までとても緊張感のある空気感で約2時間の上映時間はあっという間に過ぎてしまいました。
宇宙空間のビジュアルもとても美しく、月では青白い光、火星では赤い光、海王星では青い光と言ったように、実際はわかりませんがイメージする色彩で映像化されており映画館の大きなスクリーンで見るべきだと思います。
デートにもおすすめの映画です。