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黒人刑事 ロン(ジョン・デビッド・ワシントン)は侵入捜査のため、KKK(白人至上主義団体)への入団面接を受ける事に、電話での黒人差別発言連発により成功します。しかし黒人であるロンは当然ながら面接には行けないので、同僚である白人警官であるフリップ(アダム・ドライバー)に依頼し、KKKへの入団にこぎ着け、電話対応はロン、KKKメンバーと会う時にはフリップが対応するという二人一役で侵入捜査を開始します・・・・・・。
映画「ブラック・クランズマン」は1970年代の実話を元に「マルコムX」のスパイク・リー監督が手掛け、アメリカでの人種差別問題の背景を実際の事件を盛り込みながら描いており、重いテーマを扱いながらも、コメディー要素を取り入れ、娯楽作品に仕上げています。
差別する側のKKK(白人至上主義団体)の主張と、差別される側のブラックパンサー党(黒人の武装自衛組織)の主張が対立しますが、黒人であるスパイク・リー監督はどちらにも肩入れせずに、肌の色の違いにより憎みあう事への愚かさを、今作で訴えているように感じました。
日本に住んでいると人種差別と言う事柄には、あまりピンと来ないのですがKKKはヒスパニックやアジア人も差別の対象らしいので、日本人もその対象となるのでしょうか?
映画では、数年前にアメリカで実際に起きた、ある人種差別絡みの事件も取り上げ、現在も根深く残るこの問題を提起していました。
お勧めの映画です。