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映画「ジャスティス・リーグ」でバットマンらと共に悪と戦ったアクアマンの生い立ちと活躍を描いたDC映画最新作「アクアマン」
海底に存在するアトランティス帝国の王女(海底人)の母と、灯台守の人間(地上人)である父との間に誕生したアーサー(ジェイソン・モモア)は、時速160㎞で泳ぐことが出来、海中のあらゆる生物と会話が可能で、マセラティのエンブレムと同じトライデント(三つ又の銛)を武器にし、アクアマンとして、アトランティス帝国での権力闘争による混乱と、それに絡んだ海底人による地上人への攻撃を解決する様が描かれています。
SF、アドベンチャー、ホラー、恋愛と言った複雑な要素が絡みあった内容ですが破綻せず上手く纏まったストーリーで、すでに世界での興行収入がDC映画では「ダークナイト・ライジング」を抜きトップになっているそうです。
「アクアマン」と「ダークナイト・ライジング」はスーパーヒーロー物映画ですが全くテイストが異なり前者はファンタジー的な要素が強いのに対し、後者はリアルで重厚な雰囲気です。個人的には後者の方が好みですが、前者の方が老若男女問わず幅広い層に受け入れられやすいのかもしれません。
CGを駆使した海中のシーンはリアルさには欠けるものの、美しく幻想的なビジュアルで、ラッセンの絵画のような雰囲気もあり、映画館での大きなスクリーンで見る価値があると思います。シチリアで撮影された地上でのアクアマンとブラックマンタ、メラと海底人とのアクションシーンのカメラワークも見ものです。
アンバー・ハード、ニコール・キッドマン、ドルフ・ラングレン、ウィレム・デフォーと言った豪華な俳優陣も出演しており、特にウィレム・デフォーは、かつては悪役のイメージが強かったですが、「ジョン・ウイック」での主人公を助ける渋い役柄同様、今作でもアクアマンをサポートする渋い演技が印象的でした。
ファンタジーと言った雰囲気はディズニーランドやディズニーシーにも通じる部分が有るので、デートにもお勧めの映画です。