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11月19日夕方、カルロス・ゴーン氏逮捕のニュース速報が流れたときには、とても驚きました。
日産自動車が経営危機に陥った時に、当時2兆円あった負債をわずか数年で全額返済し日産自動車再建に手腕を振るった「コストカッター」の異名を持つカルロス・ゴーン氏が、有価証券報告書へ自身の報酬を「カット」した虚偽の報告をしていた上に、日産自動車の投資資金や経費を私的流用していたというのですから驚きです。
ゴーン氏は、毎年10億円余りの報酬を日産自動車から得ていたそうですが、報酬額に対し不満を漏らしていたことが報道されました。志半ばにして今年7月に急逝してしまったフィアット・クライスラー・オートモービルズCEOのセルジオ・マルキオンネ氏の報酬は31億円位だったそうなので、それに比べれば安いのかもしれませんが、毎年、億単位の高額報酬を得ていながら不正行為をしてしまったのは何故なのか?今後の捜査の進展から目が離せません。
ゴーン氏は「コストカット」を行いながらも、フェアレディーZやGT-Rといった、一部のクルマ好きには魅力的ではあるものの、あまり収益は見込めないと思われるモデルを発売してきました。ルノーにおいては最近、アルピーヌA110を復活させファンを喜ばせています。きっと、ゴーン氏はクルマ好きの方だと思いますので、このような事態になってしまい残念です。
カリスマ不在の、ルノー・日産・三菱連合の今後が懸念されています。テレビ朝日の番組に出演していた自動車評論家の国沢光宏氏は、「ルノーはフランス政府が筆頭株主なので、日本も政府が何らかの対策をしないと、日産はルノーに取られてしまうかもしれない」と述べていました。
東京地検特捜部がこれだけの大物であっても、ちゃんと逮捕したことに安心しました。
正直者が馬鹿を見る世の中は嫌ですから。
デート時に「コストカッター」になってはダメです。 ケチは、モテません。